つい最近「チェコの電車の運賃って安いんだよ！」なんて事を書いた矢先になんですが…。
もう既にご存知の方も多いかと思いますが、2024年3月1日よりプラハ城(大統領府)内にある観光施設の入場料金が大幅に値上げされました。
プラハ城の観光施設入場チケットには色々とあるんですが、最も一般的で人気のあるチケットは「メインサーキット」と呼ばれるチケットで、
聖ヴィート大聖堂・旧王宮・聖イジー教会・黄金の小路
の4つが含まれるチケットです。
この「メインサーキット」チケットは以前250コルナでしたが、現在は450コルナになっています。
2倍近い値上げですね。
(6歳から16歳、そして26歳までの学生、65歳以上の方は300コルナ)
参考までにプラハ城サイトのリンクを貼っておきます。
プラハ城 ツーリスト・サイト
https://www.hrad.cz/jp/prague-castle-for-visitors
この値上げの理由には
「昨今のインフレ、そして必要な投資など、他複数の様々な要因」
と発表されていますが、2倍近い突然の大幅値上げにはちょっと驚きです。
ですが、正直現地の人間的には
「これまで全く値上げせずによくまぁ耐えたな…」
という気持ちもあります。
プラハはヨーロッパでは5本の指に入るほどの、ローマやバルセロナに並ぶ程の有数の観光地の街ですが (日本ではあまりプラハは知られておりませんが…)、他の有名な観光地での観光施設入場料金と比較したら、ようやく追いついて並んできた、という感じの料金です。今までが安過ぎた、という見方もあります。
ただ、その料金に見合うほどの何かがあるかというのは、訪れた旅行者それぞれの価値観にもよりますが、少なくとも毎年プラハを訪れる旅行者の数だけでいえば、プラハにはそれだけの価値があるとは思います。
ここ数年の世界的なインフレ、ヨーロッパの社会的経済的な事情がある中でも昨年の2023年には二百万人以上という数の観光客がプラハ城を訪れました。この数が今後どうなるかは結構見ものでもありますが…。
この値上げの見返り、というわけでもないですが、プラハ城管理局では、今後様々な公開イベントの企画を考えていて、プラハ城無料開放日や普段は入る事のできないエリアなども探索できる様にするようです。
ただこれらのイベントについては、チェコ周辺の国々や現地に住んでいる人間にとっては嬉しいイベントですが、訪問日をそれに合わせる事が困難な日本からの旅行者にとっては、それほど有り難いものではないでしょうね。
コメント