近頃ヨーロッパでは色んな物が値上がっていて、様々なソースからチェコ近隣の国々で非常にまずい状態になってるのが耳に入ってきます。ですが、チェコも全くひとごとではありません。
今年(2022年)の7月、プラハの平均電気料金は1キロワット時あたり52ユーロセントだそうです。「だそうです」ってひとごとっぽいですけど、ひとごとではありません。
これは日本円にすると、おおよそ76円です。(1€≒146円)
日本では1キロワット時あたり平均で27円らしいです。これはもう倍どころではないですね。ですけど日本も光熱費の値上げがされるとの話なので、今はどこも大変です。こちらもこの状況が変わらなければ今後まだ値上げされていく様な気もします。
このプラハの電気料金は現在ところ(2022/7)ヨーロッパで最も高くなっています。まぁほとんどイギリスと変わらないようですが、イギリスの方が0.3ユーロセント安いです。同じですね。
「イギリスの電気代がやばいぞ!」なんていう日本の記事をどこかで見ましたが、実は今プラハはイギリスよりも高いですよ。0.3ユーロセント。
でも今後イギリスではさらに大幅に電気代を値上げするらしいので、そうなったら彼の国の方達はどうなるんでしょう。
そしてもうひとつ、プラハというかチェコはヨーロッパでナンバーワンな事がありまして、それは「チェコはヨーロッパ最大の電力輸出国」なんです。なんと。チェコでは、今年の今までにチェコ国内で消費した電力よりも多い電力を輸出しています。
ちなみに、チェコは電気料金に対しての税金が他よりも高くて24%かかっています。ヨーロッパ全体の平均が18%らしいんですが、でもまぁ税うんぬん以前にチェコの電気代は元から高いですけどね。輸出しまくって国内の電気代が上がってるのか?とも思われますけど、それで電気が足りないわけではなく、余剰電力で貯蔵もしておけない分なので関係ないでしょうね。ガス代が上がってるので、それにリンクして電気代も上がってるという事ではありますけど、ガスの供給がなんとかならないと電気料金もなかなか下がらないでしょう。
大量の余剰電力を貯蔵できるようになったら全然違ってくるでしょうけど、モバイルバッテリーとは訳が違うので難しいようです。でも元々チェコの一般家庭ではそんなに電気使わないです。エアコンなどはないですし。あと、チェコ人に限らずこっちの人達は夜、電気を点けない人が多いんですよ。電気代がもったいない、というわけでもなく習慣みたいで。多分うちで一番電気を食ってるのは冷蔵庫か洗濯機かな?高性能なグラボで一日中ゲームやってる人とかは電気代が凄そうですけど。
もし「EU各国の電気料金を知りたい」という方には、ある程度の概要を知る事の出来るサイトがあります。
Day ahead electricity prices in Europe
とか
Energy prices visualisation tool
全ての国の情報がいつも出ているわけではありませんが、参考にはなるかと思います。
SNSなどで極端な例がたくさん投稿されていますが、同一国内でも地域によって電気料金は違います。電力会社も色々あって選ぶ事ができます。どんな条件で値を出しているのかによって様々なサイトでの数字は変わってきます。ひとまずチェコの場合はなんにしてもプラハが一番高いですね。それに現在こういった状況なので電気料金は頻繁に変わっていきます。「各国地域の細かい変動を把握したい」という方は、それぞれの国ごとの電力会社のサイトを検索した方が正確かと思います。
で、電気代はあれですけど、チェコは食べ物なんかは他と比べたら全然安いので、プラハの観光地のど真ん中のレストランであっても、おそらく日本でちょっと良さげなレストランで食事をするのと、そんな変わらないと思いますよ。もちろんレストランによりますが、私がお薦め出来るようなレストランは通常メニューのメインで、大体日本円で1000円から2500円くらいです。若干以前よりは高いですけど、インフレが今深刻な某国とは比較にならないくらい安いですね。観光地のど真ん中でこれくらいだったら許せる範囲内じゃないでしょうか。
どうぞ皆様チェコへ遊びにいらしてください。
※近頃(2022/10)のプラハの物価についての記事も書きました。よろしければご覧になってみてください。
プラハの物価って今どんな感じ?2022年~EUのインフレ率
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